途中でやめても構わない

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ボランティア活動で知られている尾畠春夫さんが、東京から大分の自宅まで徒歩で帰宅するという企画を実行していたものの、事情により断念せざるを得なくなったことは、報道やテレビのワイドショーなどで盛んに報じられましたので、ご存知の方も多いでしょう。

この件については、いろいろな意見があると思いますが、担当は尾畠さんの判断と行動は正しいし、今回はこれでいいと思いました。尾畠さんは残念でしょうが、中止したことも無駄ではないと思います。

日本ではしばしば、「一度はじめたらやり遂げるべき」というような空気、そういう圧力を感じることがあります。途中で投げ出すのはよくない、ダメだ、というような。

もちろん、途中でやめてはいけないものもある。中断すると、仲間や相手に迷惑をかけてしまうものも多いですね。

でも、今回のように、自主的にはじめたことで、やめたとしても誰にも迷惑をかけないようなもの、そしてそれなりの事情や理由があれば、自分の判断でやめてもかまわないと担当は考えます。

よく「やってみなければわからない」という意見があります。たしかに、着手してみなければ状況が理解できないものは多い。そして、やってみたら無理だった、というものも少なくない。だから、無理だと感じたら、やめてもいいものはたくさんある。実行する勇気があるのなら、断念する勇気もあるはずだと、担当は思います。