soshiki--ex’s diary

コラムみたいな記事やみんなが気になることなど書いてます。

メニューに偽りあり

もう20年くらい前の事でしょうか。北陸のほうを仕事で訪れていた担当は、その日の用事を終えてクルマでホテルに帰ろうとしていました。すると、ちょっとお腹がすいたので「何か食べたいな」と思い、お店を探すことにしました。

 

すると、幹線道路沿いにラーメン店を見つけました。さほど目立たない、でも小奇麗なラーメン屋さんです。

 

時間は午後4時頃。まだ、夕飯には早い。ラーメンならちょうどいいだろうと、担当はそのお店に入りました。店内は、お客さんは1人くらいしかいませんでした。その時間なら、まあ当たり前です。

 

メニューを見ると、「ラーメン」「タンメン」など、普通の見慣れたものが並んでいます。そのなかに「わかめラーメン」がありました。

 

(小腹を満たすには、これでいいいだろう)

 

そう思って、そのわかめラーメンを注文しました。

 

注文してから思いました。ラーメンが480円。わかめラーメンが550円です。担当は単純に、ラーメンにわかめがトッピングしたものと思っていました。それにしては高いなと思いましたが、きっと新鮮な生わかめがたっぷりと載っているのだろうと、自分勝手に納得しました。

 

やがでその「わかめラーメン」が運ばれてきました。ところが、わかめなんて、ほとんど載っていません。メニューと違います。ぜんぜんわかめラーメンじゃありません。担当は、店員さんに聞きました。わかめラーメンを頼んだんですがと。

 

「はい。これですよ、わかめラーメン」

女性の店員さんは、そう答えました。担当は、改めてどんぶりを見ました。

 

そこには、よく見ると、たしかにわかめが入っていました。でも、それ以上に、きくらげやタケノコ、キャベツやもやし等の野菜、それに海老やイカなども入っています。そして、スープは塩味です。

 

これはどうみても、海鮮タンメンとか五目そばとか名づけるべき料理です。そして、とてもおいしい。さらに、量が多い。東京都内で出てくるラーメンの、麺だけでも1.5倍はありました。食べ終わると、小腹どころか満腹でした。そして、激安でした。

 

20年以上経った今でも、なぜあの具沢山のタンメンをわかめラーメンと名づけたのかわかりません。わかりませんが、とてもおいしいラーメンでした。ご馳走様でした。